退職後から始めたひょうたんづくり

広島県府中市  竹下 正昭さん


ひょうたん作りへの夢を膨らませる竹下さん

ひょうたん作りは子供を育てるのと一緒

広島県府中市にお住まいの竹下 正昭さん(70)、ひょうたんとの出会いは、現役の教員時代だそうです。
「現役の頃は、仕事に追われ時間もなかったが、今はたっぷりと時間があります。でも退職してからもすぐにひょうたん作りを始めたわけじゃなかったナ。今は、米や野菜づくりをしながら、ひょうたんを作っているんじゃ。野菜づくりに比べると、ひょうたん作りは手間隙がかかる。それに肥料もたくさんいる。春に種をまいて苗を作り、それを畑に植え変え棚を作る。害虫にも気をつかう。夏には花が咲き、秋にようやく収穫じゃ。収穫してからが本格的なひょうたん作り飾り付けじゃ。手間はかかるがそれが楽しみなんじゃ。学校で子どもを教え育てるのと一緒かな。子ども達も急には成長しない。それに、手がかかる子供ほど可愛いもんじゃ。ひょうたんも一緒なんじゃ。他の人が見ると、『お金にもならないものを作って…』と、笑われるかも知れんが、これが楽しみなんじゃ。」
まだ、ひょうたんを作り始めて5~6年の竹下さんは、ひょうたんに書き込む絵や文字が、なかなか上手に書けなかったそうです。今でも近くにお住まいの先輩の方に習いに行かれるそうです。

縁起物のひょうたんに可愛いお孫さんのお名前

「折角、収穫できても納得がいくひょうたんができるのは、ほんの1割程度じゃ。絵入れも一苦労じゃ。なかなか思いどおりの色がでない。それでも丹精込めて書き込み、うまく書けた時は、とても嬉しいもんなんじゃ…。」
田んぼの作業が一段落してから、ひょうたんの絵入れをするという竹下さんに、玄関先に飾ってあった、お孫さんの名前が書き込まれたひょうたんを見せてもらいました。縁起物のひょうたんに可愛いお孫さんのお名前。何か良い事がありそうですね。取材に行かせてもらった丁度その時、お孫さんが帰って来られたので、おじいさんと一緒の写真撮影を頼んでみましたが、恥ずかしがって逃げられてしまいました。残念!

出展を目指して頑張っていきたい

「今は自宅でしか飾っていないが、元の職場の仲間達は作品を持寄って公民館等で作品展をしているんじゃ。自分では、まだまだ納得いく作品が出来ないので出品できんが、今後は、ぜひ出展を目指して頑張っていきたい…。」
竹下さんのひょうたん作りへの思いは膨らんでいきます。

取材日:平成24年4月21日